最新テクノロジーを駆使した空圧式筋力トレーニング

30.09.2019

台湾・国立体育大学がデザインした「40プラス」ジムとは?

今年、HURは世界中の約25の研究プロジェクトに参加しています。パートナーの1つは台湾・国立体育大学(NTSU)であり、この大学は2018年に研究とトレーニングの目的でHUR筋力トレーニング機器を購入しました。

NTSUの学部長である Wen-Tzu Tang教授は、9月上旬にフィンランドのHUR本社を訪問し、HURアカデミー主催の上級レベルトレーニングに参加しました。このトレーニングの主な目的は、医療における運動の利点に関する最新の研究証拠と、筋力トレーニングおよび関連研究における新しい技術の適用方法について学ぶことです。Wen-Tzu Tang教授の研究プロジェクトは、生体力学、スポーツ医学、プロスポーツに焦点を当てています。教授は以前、プロのアスリートおよびコーチであったことから、生体力学の研究はスポーツにおける教授の経歴にも関連しています。


HUR工場訪問時のWen-Tzu Tang教授

 

50代へ向けた40代の過ごし方

NTSUはその名前にもかかわらず、スポーツ関連の研究以上のものを生み出しています。これらの研究のいくつかは人口の高齢化に関連しており、これはアジアのすべての先進国で重要な課題として認識されています。研究の目的は、年齢に関係なく、人々がアクティブな生活を送り、できるだけ長く自立した生活ができるよう、ソリューションを見つけることです。この目的のために、NTSUは「40プラス」という名前の独自のトレーニングルームを開設しました。ジムには、運動結果を自動的に記録して研究目的のデータを収集するHURスマート機器が装備されています。

多くの研究では、50歳以降は筋力と骨密度が低下し始めるため、50歳はマイルストーン(大きな節目)と見なされます。ただし、積極的にトレーニングを行うことによってこれらの低下を止める、または延期することができます。そしてこれは、大学が政府によって割り当てられた最も重要なテーマの1つでもありました。

どうして「40 プラス」?

「私たち自身もそれについて何度も考えました。なぜ40歳になるまで待たなければいけないのだろう? 40歳を過ぎてもまだ20年以上キャリアは残っており、トレーニングは早めに開始したほうがいいことは周知の事実です。疾患予防は非常に重要であり、積極的なトレーニングが人々の筋力、持久力、そして休業・休職ににどのように影響するかを見ていく必要があります」と教授は話します。

Wen-Tzu Tang教授は、40歳は多くの台湾人にとって非常に忙しい時期であると指摘しています。

「40代は、多くの人々が家族を持ち、同時にキャリアを持っています。彼らにとって最も重要なことは、家族のためにお金を稼ぐことです。仕事と家族の世話をするのに忙しいと、自分自身の健康は簡単に忘れられてしまいます。また、ジムに行く時間などないと、多くの人が主張することでしょう。
このジムの目標は、人々をより健康的な生活に導くため、意欲を引き出すような運動コンセプトを開発することです。運動に費やした時間が、最終的には何倍にもなって、運動効果・医療費削減による経済的利益として返ってくることは確実です。

 

すべては個々の目標定義から始まる

この大学の研究は、保険会社からも関心を集めました。
人々が健康的な生活を維持し、病気休暇を最小限に抑えることは、保険契約者と保険会社の一般的な目標です。台湾は、ジムのトレーニングを保険パッケージに統合するモデルを開発しています。

40プラスジムは、測定の重要性を強調しています。すべては目標から始まり、結果をフォローするには高品質な指標が必要です。個別にカスタマイズされた運動プログラムを手頃な価格で作成することは、このジムの利点の1つです。HURのスマート機器はベースラインレベルの測定と確認が簡単に実施できるので、とても使いやすいです。このことは、利用者の動機付けにも役立ちました。 台湾人にとって、自分のパフォーマンスをどのように発展させるかについての具体的な視点は大変重要であると、教授は話しています。

「全員が独自のプログラムとカスタマイズされたトレーニングセットを取得します。運動内容は様々で、筋力を高めるプログラムもあれば、有酸素フィットネスを改善するプログラムもあります。また、体重を減らしたい人も多くいます。登山の趣味を始めるために、独自にデザインされたトレーニングを提供することもできます。実際、山を登るという夢を持った年配の紳士が一人いました。彼には、登山に必要な筋肉群を取得するための運動プログラムを提供しました。」

 

専門家向けのスマートテクノロジー

教授のHUR社訪問の目標の1つは、ジムで新しいインストラクターをより効果的に訓練できる概念を学ぶことでした。きちんと研修を受けたインストラクターの不足がジムのボトルネックの1つであり、新しいスタッフがシステムを学習するのが困難な場合があったそうです。

「一貫したサービスの品質を維持し、新しい技術を最大限に活用してほしい。そのため、トレーニング方法についてきちんとした知識を持つ、経験豊富なインストラクターが必要です。
HURスマートシステムは運動ガイダンスを完全に置き換えるものではありませんが、HURスマートシステムは測定・記録・分析作業を大幅に軽減し、より充実したカスタマーサービスを提供することができます。
トレーニングの効率は、教授のインタビューで何度か言及されています。多忙な都市にすむ台湾人は、フィットネスの明確なインプット/アウトプットの設定を希望します。労働年齢の人々は時間を過ごすためにジムに通うのではなく、目標を達成するためにジムに通います。

「新しい顧客は、結果を得るのにどれくらいの時間を必要とするか、直接尋ねることがよくあります。私たちの強みは、適切にデザインされたトレーニングコンセプトと機器を提供することです。 HURシステムを使用すると、プログラムを学習したり調整したりするのに時間がかからないため、トレーニングの提供に集中することができます」と教授は話しています。