最新テクノロジーを駆使した空圧式筋力トレーニング

20.04.2012

漸増的レジスタンストレーニング は高齢者の運動機能において重要

スイスの理学療法士である Eva Van het Reveさんによる研究レポート(英文) です。

2010年以来、ETH Zurich ヒューマンムーブメントサイエンス機関では、運動・認知トレーニングを組み合わせたトレーニングが、歩行・認知機能・身体機能にどのような効果をもたらすのかということをテーマに研究がおこなわれています。

高齢者にとってもっとも重要なニーズの一つは、少しでも長く自立した生活を送ることであり、そのためには、安全に歩行するための身体機能が必要です。

歩行の際の変動、短い歩幅は、歩行の速度を遅め、将来の転倒のリスクにつながります。

 

「一番高年齢の参加者は99歳です。また、参加者の方には、体重が多い方、身長が141cm以下など、通常と比べると身長の低い方などもいらっしゃいます。すべての人々が、HURマシンで楽しくエクササイズをしています。」

 

インターベンションプログラムでは、運動機能 (locomotor functionction) の向上を目的としており、漸増的レジスタンストレーニングと姿勢・バランストレーニングを行っています。レジスタンストレーニングでは、安全面・使いやすさの面から、HUR のマシンを使用しています。

私たちは、これらの筋力トレーニング・バランストレーニング・認知トレーニングを組み合わせたプログラムが、高齢者の方々が安全な動作と生活の質を促進し、転倒を防ぐということを、強く信じています。

参加者のフィードバック

ケース 1: 13年前に脳卒中を患い、足と手に麻痺がある男性は、トレーニングを始めて6週間後、「足の感覚が少し戻ってきた」と話しています。.  

ケース 2: R. Löffel さん: 「エクササイズを始めてから、もっと安全に歩けるようになりました。今は、補助器具なしで歩けます。自分のトレーニングの成果に驚いています。」

ケース3: F. Juillerat さん: 「エクササイズを始めてからむかつき・めまいなどの症状が少なくなりました。」

合計参加者140名を目標に、2012年中にあと7施設、研究対象施設を増やす予定です。

研究レポート(英文) を読む