フィンランドのリハビリテーション・スマート機器が実現したこと
リハビリテーション中のエイラ・ヴェシッコさんは、フィンランドのタンペレ市にある新しいHURジムで足の筋力をトレーニングしています。レッグプレスに座っている間、タッチスクリーン上で運動の進行状況を確認します。
「このカードを挿入すると、自動的に各調整が行われます。スクリーンから、どのくらい運動を行ったかを見ることができます。時々、設定内容以上の運動をすることもあります」と、ヴェシッコさんは元気に笑います。
「目標は、自分の体調と身体機能を整えて、家に帰って自立して動き回ることができるようにすることでした」とヴェシッコさんは話しています。
下肢の力は十分に改善し、自宅に帰る日は差し迫っています。数ヶ月前、Vesikkoがこのセンターでトレーニングを始めたとき、彼女は車椅子を利用していました。インストラクターのヤーナ・イロマキさんと一緒に、コーチ付きのトレーニングによって脚の筋力を行い、現在は歩行器を使用して歩くことができます。
「このジムは私にとって、比類のない場所であり、とても重要な場所です」とヴェシッコさんは賞賛します。
活気ある、素敵なジムの雰囲気
2番目のHURインテリジェントジムは、2019年2月に改装の際、完成しました。2016年に完成した最初のHURインテリジェントジムは、全ての希望者が入ることができないほど、すぐに一杯になりました。
「最初のジムは非常に細かいスケジュールで使用され、個人および病院外から来るリハビリテーション利用者は利用できませんでした。このセンターのリハビリテーションおよび開発マネージャーであるティッタ・ソイマスオさんによると、2番目のジムは、施設が
オープンするとすぐに、改修の一環としてジム開設の優先順位が決定したと話しています。
「私たちはリハビリテーションを提供しなければいけません。またグループ活動など他の方法でもリハビリテーションをサポートする必要があります。ジムは活気であふれ、ユーモアと楽しい雰囲気でいっぱいです。」とティッタさんは話しています。
HURカードベースのスマートマシンは、このセンターの第一の選択肢でした。 ティッタさんは、スマートシステムが可能にしたことを、3点あげています。
まず第一に、このセンターの2つのジムには、週に最大350人の利用者がいて、現在49のグループが利用しています。この大規模なリハビリテーション施設で体系的かつ個別の漸進的なトレーニングを可能にした、ということでした。
第二に、すべての結果が保存・記録されるため、トレーニングの有効性を示すことができます。これらに加え、利用者のフィードバックで、その人のジムトレーニングがどれほど印象的であったかを記録できるようになりました。リハビリテーションの参加者とスタッフがトレーニングの効果を実感するとき、それが新たなモチベーションになります。
第三は、カード保持者を自由にグループに追加できるということです。
このシステムを利用することにより、理学療法士はすべてのリハビリテーションの利用者のプロフィールを完全に知る必要はありません。データはカード上にあり、機器を調整する必要もありません。
Texts and images: Helena Collin / Liikuntamedia
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