最新テクノロジーを駆使した空圧式筋力トレーニング

25.01.2022

新型コロナウイルス・リハビリの専門家が、後遺症への取り組みを紹介

イタリアのリハビリテーションの専門家・医師は、新型コロナ後遺症を治療するためにHURテクノロジーを支援します。
 

<2022年1月24日、アラブ首長国連邦、ドバイ>
心臓リハビリテーションの専門家が、新型コロナ後遺症の治療に関する専門知識と洞察を共有するために現在、ドバイに滞在しています。イタリアのジェノアに位置する、ASL 3の心臓リハビリテーションセンターのディレクター兼主任医師であるピエロ・クラヴァリオ博士は、ドバイで開催されるセミナーで、「HURソリューションを適用した、新型コロナ後遺症を患う患者の治療に関する研究と経験」についてを紹介します。

新型コロナウイルスの最も深刻な影響を受けたヨーロッパ地域の1つであるイタリアで、診療を行っているクラバリオ博士は、新型コロナウイルス患者の取り組みの最前線に立つ施設で、様々な治療・リハビリテーションを行ってきました。

クラバリオ博士と彼のチームは、この地域の病院から解放された数百人の新型コロナウイルス患者を治療してきました。クラバリオ博士は次のように述べています。

「私たちが対応してきた患者には、ICUで治療を受けた患者と、病院に短期間滞在した患者の両方が含まれます。標準的なウイルス学的検査、および肺の検査からは診断できない側面を調査しました。調査の結果、治療を受けた患者の半数は心理的問題を抱え、15%はPTSD(心的外傷後ストレス)を患っていることが判明しました。

「各患者は、医師、心臓病専門医、神経内科医、心理学者、および医師のチームによる複数のテストを使用して評価されました。私が驚いたのは、ICUで一度も過ごしたことがない患者でさえ身体が非常に弱っているということでした。心臓または肺の検査に基づいた問題の証拠などはありませんでしたが、階段を上ることさえできない患者もおり、ほとんどの患者に、重度の筋力低下がみられました。しかし、HURの筋力トレーニング機器を使ってジムで一定期間運動した後、ほとんどの患者が回復しました。」

パンデミックの発生以来、空圧式レジスタンストレーニングに基づいたリハビリテーションソリューションのプロバイダーであるHURは、この分野の医学研究コミュニティと緊密に協力して、各国の新型コロナウイルス患者のリハビリテーションを支援する取り組みを行ってきました。中東を代表する病院である、スライマンアルハビブ病院グループでもHURが使用されており、優れた結果をもたらしています。

HURの中東地域ディレクターであるティモ・トイボネン氏は、今回ドバイで、新型コロナウイルスに対応した医療用フィットネスセンターの設計について紹介し、HURの最新のトレーニングマシンを発表します。

「HURの新しいコンセプトでは、タッチポイント(接触部分)を最小限に抑えます。 IDとして機能するブレスレットを使用して、個人の設定とトレーニングプログラムを取得します。さらに、室内装飾や表面コーティングなどを含め、抗菌性と抗ウイルス性に着目し、デザインされています。これにより、医療リハビリセンターの衛生状態が向上し、患者に可能な限り安全な環境が提供されます。クラバリオ博士の研究所や他の医療提供者によって開発されたプログラムも紹介します。」

新型コロナウイルス感染が拡大する中、ますます多くの人々が、新型コロナ後遺症に関連する、深刻でかつ長期にわたる心肺機能の低下を経験しています。病気自体に加えて、この身体的健康の低下は他の疾患にも影響し、必然的に長期的な医療システムへの課題をもたらすことでしょう。

ヨーロッパの病院では、この問題に対処するためにすでに新型コロナウイルスのためのリハビリセンターを開設しており、政府はこの新たな健康危機に対処するためのリソースを提供しています。

関連記事・動画リンク(HURを使用したリハビリテーションの様子を撮影したインタビュー動画)

https://edition.cnn.com/2020/07/19/health/long-covid-italy-uk-gbr-intl

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HURについて
HURは、リハビリテーションとメディカルフィットネスに特化したレジスタンストレーニング機器とソフトウェアを提供します。 1989年にヘルシンキ工科大学のバイオメカ二クス研究からスタートし、数多くの研究をベースに設立されました。日本を含む世界60ヵ国以上で採用されており、人間工学に基づいたデザインで、リハビリテーションや高齢者のエクササイズに最適な負荷を提供します。